おこエコ経済論

エコノミー(経済学)をお好みで

商品の値段は品質よりも「欲求の大きさ」で決まる。5,000円の水を買う人とは?

真夏日、会社に行くまで1時間弱。電話を乗り継いで、特急に乗って会社の最寄り駅へ。特急が到着するまで約10分、暑い暑い。暑くて汗が止まらない。

 

シャツで汗を拭いても、幾度となく不愉快な汗が噴き出てくる。あ~のどが渇いた。水が欲しい。いや、どうせならアクエリアスが欲しい。40分特急に乗らなきゃいけないのに飲み物が無いのはきつい。自販機には230円のコーヒーが売ってある、高い、、。アクエリアスは売り切れ。なぜだ、私はいまコーヒーよりアクエリアスが欲しいのに。。。

質の高いモノより欲しいモノにお金を払う

ここで伝えたいのは「モノの値段の決まり方」です。商品の値段は一体何で決まるんでしょうか?

「値段を決めるのは品質でしょ?」

これは違います。品質が同じなのに値段が変わることもあります。

 

真夏日の暑い日には、職人がこだわってこだわって作ったコーヒーなんて要りません。今すぐに欲しいのはアクエリアスです。ポカリスエットです。さっぱりしてのどの渇きを潤してくれるような飲み物、かつ熱中症が怖いのでアクエリアスポカリスエットが最強です。

 

砂漠の遭難者はその辺のペットボトルの水、水道水でさえも5,000円は払います。コロナで苦しくて立ち上がれない、このままだと死ぬんじゃないかってとき、私は飲み物を買ってきてくれた人に3,000円は払えます。

 

・趣味が野球のおじさんが書いたサインボールより大谷翔平のサインボールに人はお金を払います。

・釣り場で買える自販機カップヌードルが350円でも人はお金を払います。

 

つまり商品の値段は欲求の大きさによって決まります。

「品質」は欲求を刺激する一つの要素にすぎません。

 

人がお金を支払う欲求(人間関係・お金・健康)とは?

人間には共通した欲求があります。大きく分けると人間関係お金健康です。

過去に自分が検索したキーワードを見てみても、8割が人間関係のことでした。

 

3つの欲求の中でもより欲求が強いモノのほうが、価格は高くなります。

  • ・これを読めばあなたは男に認められます。友達が増えます。
  • ・これを読めばあなたは彼女ができます。

どちらの方が売れるかといえば、下の方です。やっぱり彼女が欲しい、モテたいという欲求があります。YouTubeTwitterを見ていても、友達が欲しいよりモテたい・恋人がほしいという声の方が多いです。

 

つまり人の欲求には以下のような式が成り立ちます。

 

 モテたい・恋人がほしい > 同性に認められる・友達が増える

 

このように人に共通した3つの欲求を解消できるモノには高い値段がつきます。さらにその中でも欲求には強いものと弱いものがあり、強いもののほうが高い値段がつきやすくなります。

 

欲求を理解しよう

欲求とは「感情を満たすもの」です。人には「人によく見られたい」や「カッコよく・可愛くなってモテたい」、「苦痛を取り除きたい」という気持ちがあります。その感情を満たすことができる商品に人は多くのお金を払います。

 

・にきびを速攻で治せる薬

・髪の毛がふさふさになる薬

・読むだけでモテるようになる本

以上のものがあれば何万だろうがバンバン売れていきます。

 

言い換えれば、人の感情を満たせなければ何もお金を生まないということです。

 

まとめ

・モノの値段は品質よりも「欲求の大きさ」で決まる。

・人間関係、お金、健康の問題が解決できれば人は高いお金を支払う。