「1,000mg」が「1g」と同じ意味だと気づいたあなたは賢い(フレーミング効果)。
A:彼は「3勝7引き分け」のボクサーです
B:彼は「10戦無敗」のボクサーです
上記の場合どちらのボクサーが「強い!」という印象を受けるでしょうか?
そう、Bの方ですよね。
Aの方は「なんだ3回しか勝ってないじゃん」と思われますが、
Bの方は「10回も戦って負けたことないなんてすごい!」と思われます。
どちらも「10回負けたことない」という意味では同じです。
しかし、伝え方によって彼に対する印象が変わります。
これがフレーミング効果です。
今回はフレーミング効果の概要とその例について学んでいきたいと思います。
フレーミング効果とは?
フレーミング効果とは、モノの言い回しや提示の仕方によって人々の考え方や選択に影響を与える現象のことです。
最初に提示したとおり、同じ意味でも言い方ひとつで印象が変わります。
以下のような例が代表的です。
- 「1,000ミリグラム配合」と「1グラム配合」
- 「顧客満足度90%」と「10人に1人が満足しなかった」
- 「2枚買うと1枚無料」と「半額」
- 「100人中99人が確実に助かります」と「100人中1人が確実に死にます」
- 「5%ポイント還元」と「5%値引き」
どれも身の回りでよく見る光景ですが、どの言い方が「より売れる」か売り手側が知恵をふり絞ってPOPや宣伝に使われています。
例えば、宅配ピザの売り文句に「2枚買うと1枚無料」とよく見ますが、あれは「2枚半額で売っています」と言っているようなもんです。
よりお得に感じるのは1枚無料でもらえるほうですよね。
だから「1枚無料」という言い回しが採用されています。
このように「物は言いよう」です。
「付き合ったのは1人だけ」より「愛した女は1人だけ」って言ってる方がカッコいいということです。嘘です。ダサいです。