ハロー効果とは?仕事がデキる人の見た目がキレイなのはなぜか?
「仕事がデキる人を想像してみてください」
どんな人が出てきたでしょうか?
・スーツがビシッと決まっていて、手際よくパソコンをカチカチしている姿
・高級ラウンジでゆったりコーヒーを飲んでいる姿
・背筋を伸ばして颯爽と歩いている姿
いろんな姿が思い浮かびます。シチュエーションは様々で異なりますが、どれも一貫して、キレイな見た目をしていなかったでしょうか?しわのないスーツや、背筋がピンっと伸びている姿など、キレイな恰好のサラリーマンが思い浮かんだはずです。反対に「仕事がデキる人」と聞いて、小汚い格好やだらしないスーツ、よれよれのシャツなど、清潔感のない姿を思い浮かぶことはきっと少なかったと思います。
筆者も実際に「仕事がデキる人」は見た目がキレイで、所作も美しい人が多いと感じます。ではなぜ上記のように仕事がデキる人は見た目がキレイで、清潔感があると思ってしまうのでしょうか?
見た目が良い印象を与える「ハロー効果」とは
「ハロー効果」とは、「人が初めて他人と出会ったときに、その人が良い印象を持つと、それ以降の関わりでも良い印象を持ち続ける」という心理現象のことを指します。つまり、最初に良い印象を与えることが大切で、それがその後の関係や評価に影響を与えるということです。
アッシュの印象形成実験によると、ある人の特性について次のリストを見せた時の印象の違いを観察しました。
- 知的な、腕が立つ、勤勉な、温かい、てきぱきしている、実際的な、注意深い
- 知的な、腕が立つ、勤勉な、冷たい、てきぱきしている、実際的な、注意深い
1と2のリストでは「温かい」か「冷たい」の違いのみ、という差でどれほど印象に差が表れるか観察した実験です。結果は1の方が好意的な印象を持たれ、2の方は「欠点があるため能力はあるが残念な人」という評価を受けました。
また他にも、フランスで行われた実験があり、ホームレス風の人とサラリーマン風の人が道端で倒れた場合の反応の違いについて実験されています。
結果は、ホームレス風の人が倒れても5分以上誰も声をかけなかったのに対し、サラリーマン風の人が倒れた場合はすぐに声をかける人が現れました。
このように、人はある程度見た目や第一印象で判断してしまう(されてしまう)ため、見た目に気を遣うことは重要だということがわかるでしょう。
まとめ
見た目の違いで周りの人の評判は大きく変わります。また第一印象が良いと、あなたの行動も良いことと思われるため、評判を高めるために有利に働きます。
仕事がデキる人は皆、見た目がキレイとは言いませんが、それでも見た目がキレイだからこそ仕事について良い評判や、信頼されることも事実です。